むかしばなし

愛しき時代の話と備忘録

いろいろあった

いろいろあった。

という言葉では片付けられないくらい、本当にいろいろあった。

 

この人を応援したいと思った日から約3100日が経った。会うことが出来ない空白の日々もあったが、それでも彼のことをずっと思っていたと胸を張って言いたいし、彼には感謝の言葉しかない。

 

コロナ禍もあって約2年半会えない日が続いたこともあった。本当に彼は存在していたのか?とすら考えてしまうくらい幸せな時間は幻だったのかとも思った。今から約12ヶ月前、久しぶりにお芝居を観に行けて、止まっていた時間が動き出したようで、すごく幸せだった。これからどんどん逢いに行く機会も増えるかなと思っていた。

 

元々役のキャラが大好きだった私。正直言うとアー写を見た時はいまいちときめかなかった。挨拶の動画をみた日から全部始まった。ニコニコ顔で出てきたと思ったら最後のキリッとした表情のギャップがたまらなくて一瞬で大好きになった。

 

あれから8年半経った。みるみる成長していく熱いお芝居を観るのが大好きで、会いに行く度新しい素敵な景色を観せてくれる彼が大好きだった。元々フットワークが重くてインドア派な私を軽率フッ軽オタクにしたのは彼だった。外に出るきっかけになったし、彼のおかげで色んな人と出会った。

 

お芝居がこんなに大好きになって、最高の趣味ができたのも、色んな素敵な出会いがあったのも、彼がいたおかげだ。

 

もちろん嫌なこともしんどいことも正直あったけど、トータルすれば彼を推し続けられたことはすごく幸せなことで、後悔は1つもしていない。この8年半、すごく幸せな時間を過ごすことが出来たことは紛れもなく彼のおかげで、心から感謝したい。

 

本当はずっと応援し続けたいし、彼の磨き抜かれていく真っ直ぐなお芝居をこの目で見続けていたかった。コロナ禍が無かったら、今でも変わらず推し続けていたのかもしれない。

彼の中で何かが変わってしまったのか?それはわからない。私が変わってしまったのかもしれないし、彼を変えてしまった何かがあったのかもしれない。推してる間というのはいい意味でも悪い意味でも盲目になるし、正直推しているからこそ見えてない部分はいっぱいあったような気がする。きっと明確な理由は無いけどこれ以上考えても何にもならないし、何より綺麗な思い出で終わらせたいからこれ以上はもう考えない。

 

ここ1年半くらいいっぱい考えて気付いたが、今でも彼のことは大好きだ。嫌いになることは今後も恐らくない。きっとこれからも彼の芝居は磨き抜かれていって、もっともっと大きな凄い役者になると胸を張って言える。そんな素敵な役者に出会えて、推し続けることが出来たのは私の誇りだ。

でもだからこそ、これから嫌いにならないためにも今離れる決意が必要だと思った。好きでい続けるために私は彼を降りることにする。

 

またどこかでお芝居を拝見する日が来たら、きっとまた成長した彼の姿にびっくりするんだろう。

「この人の芝居に出逢えて良かった。応援していた日々は間違いではなかった。」

とまた思うその日が、もしかしたら来るかもしれない。